地球船クラブは、「平成26年度子どもゆめ基金」(独立行政法人国立青少年教育振興機構理事長)の助成をいただいて、Web教材「外来生物の侵入から日本の自然を守れ! ボクたちの自然再生プロジェクト」を開発しました。
地球船クラブ主席研究員である矢後勝也(東京大学総合研究博物館特任助教)が制作委員会委員長を務め、中村剛之氏(弘前大学白神自然環境研究所准教授)、高山浩司氏(東京大学総合研究博物館特任助教)、小薮大輔氏(東京大学総合研究博物館特任助教)といった諸先生方にご参画いただきました。
このWeb教材は、まず身近な植物、動物から外来種に対しての正しい知識を学び、自然界が人間を接することで起きた問題を知ります。そして世界自然遺産である「小笠原」の自然環境を例として、生物の進化の不思議や順応性を知り、なぜ今、「自然再生」が必要なのか? 人間が自然に対し、貢献できることは何か? を考えるヒントを子どもたちに提供します。
さらに世界自然遺産「知床」「白神山地」「屋久島」と話題を拡大し、全国各地の大小様々な地域にも目を向け、もっとごく身近な地域、子どもたちの住む日常環境でも外来種による問題やその対策、自然再生への取り組みが行われていることを伝えます。
自然環境の大切さについては議論の必要がありません。少しずつでも自分たちの手で、ごく身近な日常生活の周辺でも再生の一端を担い、自然とともに生きられる未来づくりに取り組むことが重要です。それはごく身近な小さいエリアのことかもしれないけれども、この地道な活動がやがて世界全体の自然再生、ひいては地球再生へと繋がること、つまり私たちの日常の小さな取り組みが世界に通じる活動となるという意識を醸成し、子どもたちのグローバリズムを養うことにもつながります。
また、「自然」の喪失は地域社会の連携の弱体化、世代や時代を超えた絆の喪失にもつながります。「自然再生を考え取り組む」ことのもう一つの意味は、社会連携や人間性の回復にもつながると確信し、この教材を開発したものです。
パンフレット(PDFファイル)ダウンロードしていただくことができます。
「外来生物の侵入から日本の自然を守れ!ボクたちの自然再生プロジェクト」
http://nature-pj.info/
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